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てんかん発作について

てんかんの発作は、患者が意識的にしている動作ではなく、無意識のうちに起こっています。この発作は、「欠神」「意識喪失」「ひきつけ」「けいれん」「失神」などと呼ばれることもあります。突然意識を失って倒れ、手足を硬直させたり、バタバタさせたりするもののほかに、立ったまま、座ったままで一時的に意識を失うもの、睡眠中に突然起き上がるものなど、さまざまなものがあります。

発作の頻度はてんかんの重症度をあらわします。どの発作も頻度が高くなければ、発作のないときはいつも通り生活でき、生活に支障をきたすようなことはほとんどありません。しかし、発作の頻度が繰り返し起これば、日常生活に支障をきたすこともあり、「てんかん」と診断されます。

てんかんと聞くと強烈にショックを受ける患者やその両親が多いですが、ほとんどのてんかん患者は、普通の生活をおくることができます。もっとも重症なてんかんでさせてんかんの影響を制限することは可能です。てんかんそのもので知的に遅れることもありません。ただ、少数の人には脳に障害があり、知能の遅れがみられることがあります。

てんかん発作の分類

てんかんの症状は、その発作の種類により異なります。ここでは、てんかん症候群の国際分類(1989)とてんかん発作の国際分類(1981)にのっとって、てんかんの症状や発作をご紹介します。なお、子供の脳は発達するため、てんかんの病型は年齢によって変化することもあります。

てんかん症候群の国際分類(1989)

てんかん症候群の国際分類(1989)では、てんかんを発作症状、病因などにより分類されています。てんかん症候群の国際分類(1989)は、正確に記載すると非常に読みづらくわかりにくいため、ここでは、代表的なもののみをとりあげます。

※詳しく知りたい方は「てんかん教室」をご覧下さい。

種類 症状
良性(小児)ローランドてんかん 遺伝要因のあるもので、男児に多いといわれています。顔面の片側けいれん、口周囲の異常知覚、発語停止、頬の収縮、などがみられます。
ミオクロニーてんかん 突然無意識にピクンと筋が収縮するミオクロニー発作がでます。一瞬なのでわからないことが多いです。しばしば左右対称にみられ、頭や腕などによくみられます。
ミオクロニーてんかんには、乳児良性ミオクロニーてんかんや若年性ミオクロニーてんかんなどがあります。
欠神てんかん 欠伸発作がでるてんかんです。欠伸発作の典型的な症状は、放心状態で眼球を上転させ、まぶたをパチパチさせることです。患者はそばに人がいることもわかりません。発作は5~30秒ほど続きます。
欠伸発作には、小児欠伸てんかんや若年性欠伸てんかんなどがあります。
ウエスト症候群 乳幼児に好発するてんかんです。精神運動発達の停止、脳波上のヒプスアリスミアと呼ばれる異常が特徴です。
男児に多く発作時には強直性のけいれんがみられます。知能障害も生じます。 幼児期になると、レノックス・ガストー症候群などのほかの発作型に移行します。
レノックス・ガストー症候群 3~4歳に好発するてんかんです。強直性のけいれん、脱力発作、放心状態(欠神発作)、意識にピクンと筋が収縮する(ミオクロニー発作)、叫び声を発して意識を失うなどといった症状を伴います。
熱性けいれん 急性の熱性疾患に際しておこる全般性発作が特徴です。一過性あるいは永続性の片側けいれん、片麻痺などの後遺症を残すことがあります。
光過敏性てんかん 光に反応して発作が起きます。発作がおこると、倒れ、全身硬直となり、その後全身がガクガクします。硬直時はチアノーゼ状態になりますが、大抵すぐに回復するという症状が一般的です。発作が長いと深い眠りにつくことがあります。

てんかん発作の国際分類(1981)

てんかん発作の国際分類(1981)では、発作毎に症状をご紹介しています。

  • 部分発作
    脳波の異常や発作の始まりが脳の一定部位に限定されるものです。
  • 全般発作
    発作の始めから脳波の異常が脳全体に及ぶときに起こる発作です。
  • 未分類のてんかん
    まだ分類されていないてんかん発作があります。
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